日東システムテクノロジーズ 新社屋

ワークスタイルをゼロから見直したオフィスデザイン
事業内容の変化に伴う新社屋設計。ワークスタイルの最適化を念頭に社長自ら設計・什器選定を行った。オフィス空間には様々な工夫が凝らされており、社員一人ひとりが自分に合った働き場所を見つけることができる。生産性向上や社員もモチベーションアップなど、様々な効果が現れている。
竣工年 2021年
開発予算規模

約15億円(土地取得費等含む)

ラウンジ
ラウンジ
オフィス外観
執務空間
ラウンジアート
ZEN

ストーリー

新社屋の建設とデザインのきっかけは、社員の増加に伴い旧オフィスが手狭になったこと、事業のスタイルが、受託開発中心から自社で企画・開発・販売するパッケージシステムやITサービス中心に変わったことでした。後に「コミュニケーションx集中」という言葉に集約されるコンセプトが示すように、様々な職種の社員が自由な雰囲気でコミュニケーションを取れる環境と、それぞれが集中して専門性を発揮できる環境が両立するオフィスというイメージが、青木社長の頭のなかには当初からあったようです。

そのイメージを具体化するため、新社屋用の土地を取得する2年弱の期間で、建築のプロではない青木社長は、自らエクセルを使って図面を作成します。また、所属部署、役職あり/役職なし、年齢、性別、独身/既婚など、多様な属性による20名程度のワーキングチームを結成。社長のレイアウト案に対して、今の働きかたや将来的な働きやすさといった観点からチームメンバーが自由に意見を述べ、それを受けて社長が図面をブラッシュアップするという工程を4,5回ほど繰り返しました。チームからは、隣の席との間隔や通路幅に関する具体的なリクエストから、足湯が欲しいといった面白いアイデアまで、様々な意見が寄せられたとのことです。こうした過程を経て、プロの手が入る前に基本的なオフィスレイアウトが完了します。とはいえ法律上、技術上の制約もあるため、ここからはゼネコンに依頼して建築の最終図面が完成しました。さらにレイアウトだけでなく、家具や内装材も、全て青木社長1人で考えて選定しています。また、オフィスの至る所に設置されているサインやグラフィックツール、アートなどは社内のデザイナーによって作られました。

「働きかたを一番分かっているのは自分たちなので、やりたいことが明確なら、人に頼らず自分たちでデザインした方が良いですが、覚悟は必要ですね。特に思いがないならプロに頼んだ方が良いと思います。」、自らの手で一からオフィスを作り上げた青木社長は、そう笑顔で語られました。

効果

クリエイター

青木 稔(株式会社日東システムテクノロジーズ、代表取締役社長)