アートのはらまき

障がい者のアート作品を用いたパッケージデザイン
障がい者のアート作品を自社製品のリユーストナーで印刷したラッピングペーパーは、社会課題に対する企業姿勢をアピールするだけでなく、リユーストナーの品質の良さを伝えるコミュニケーションツールとしても機能している。
開始年 2024年
開発予算規模

使用シーン
使用シーン
アートのはらまき画像全体
アーティスト

ストーリー

リユーストナーの販売を行っているディエスジャパンは、障がい者雇用を促進すべく4年ほど前からウィズダイバーシティに参画しました。ウィズダイバーシティとは、自社のみだと障がい者雇用が難しい中小企業が集まり、全体として障がい者雇用ができる有限責任事業組合(LLP)です。そこで、ありがとうファームと出会います。

まずディエスジャパンは、レンタルアートを通してありがとうファーム所属のアーティストの作品を自社に飾ることから始めます。その交流の中で、リユーストナーに付加価値をつけるため、梱包パッケージにアーティストの作品を印刷して巻きつけるアートのはらまきが誕生しました。「アートのはらまき」というネーミングは、アーティストがブレインストーミングをする中で出たアイデアでした。2024年8月からサービスを開始し、現在、アートのはらまきに使われる絵を描いているアーティストは約30名です。

リユーストナーは繰り返し使用することで環境にやさしく、メーカー純正よりも安いことに加え、アートのはらまきによる付加価値も評価されています。購入企業にとっては、CSRとして、また、トナーと共に同封されている感謝状やアーティストからのメッセージカードも魅力の1つです。販売している東京ディエスジャパンとしては、アートのはらまきはリユーストナーで印刷しており、発色テストに使ったものをそのまま使えるので、ごみ削減にも繋がっています。加えて、アートのはらまきで鮮やかな印刷を見せることで、品質が良くないのではないかというリユーストナーのイメージを、払拭する効果もあったそうです。企業理念「仕事をもっと楽しく」を体現する事業として、これからも拡大させていきたいと考えています。ありがとうファームとしては、アーティストがネーミングやコンセプトから考えるという経験ができることで、アーティストが自信を持つきっかけになっており、人が育つ機会として価値を感じているとのことです。

効果