ねこじゃすり

猫用グルーミングブラシ
やすりの老舗がねこのためのブラシを作ったら、ねこがうっとりとろけるコミュニケーションブラシ、ねこじゃすりが出来ました。 ねことの暮らしに、楽しい新習慣。まるでねこ同士がグルーミングしあうような感覚で、あなたとねことのコミュニケーションがもっと充実しますように。
発売年 2017年
開発予算規模
  • 型投資、初期プロモーション、その他経費:約300万円
  • クラウドファンディングによる資金調達
  • デザイン費:ロイヤリティ契約

 

製品使用イメージ
製品使用イメージ
パッケージ
プロダクト
猫の舌に似たプロダクトの表面
ウェブサイト

ストーリー

ワタオカは、1890年に広島県呉市で創業した金属製両刃ヤスリの製造事業者です。品質には自信がありますが、国内のモノづくりが変化したことによる需要減や低価格な海外製品の流通により、経営に影響が出始めました。
そんな中、モノづくり以外の用途への応用で新商品開発に力を入れていた綿岡美幸さん(現社長)。調理に使う樹脂製のヤスリの試作を重ねていたある時、ふと家に通う猫をそのヤスリで撫でてみると、とても気持ちよさそうにしました。その様子を見て、このヤスリの凹凸が猫の舌に似ていて、猫同士で互いに舐め合うグルーミングのようなことができるかもしれないと閃きます。そこで以前カタログデザインを依頼したご縁からデザイン事務所のGK 京都に相談し、一緒に試作を重ねながらデザインを練り、商品化への道筋を模索していきました。

ワタオカとともにGK京都は、まだ世の中にない道具のコンセプトを「コミュニケーションブラシ」と定義し、「このヤスリで撫でられて気持ちよくなる愛猫と、その様子を見て癒される飼い主」という具体的な使用シーンをイメージしながら、「ねこがうっとりとろける不思議な道具」というキャッチコピーを開発。リラックスしたムードとワタオカの人となりを感じられるよう、ユーザーが共感できるストーリーや世界観を作り込んでいきます。「ねこじゃすり」という商品名は綿岡さんの友人の発案で、「ねこ×やすり」と「ねこじゃらし」を掛けた、シンプルで記憶に刻まれるネーミングです。そして、プロダクト、パッケージ、ロゴ、ウェブサイト、プロモーション、開発資金調達のためのクラウドファンディング、販路へのアドバイスなども含め、ブランドに関わる全てに対して、トータルでデザインやディレクションを担当し、一貫した世界観でねこじゃすりのブランドイメージを作りあげます。

このブランドはまた、プロモーションムービーやウェブサイトへの元保護猫の起用、売上の一部を保護活動や動物愛護の啓発活動に寄付するチャリティーモデルの販売など、保護猫活動を支援し続けてきた綿岡さんの姿勢も体現しています。

ねこじゃすりは、これまでに約25万本購入されました。これは、国内の猫を買っている家の約5%が所有している計算になります。今後は、世界中の猫と飼い主をうっとりさせるべく、海外販売にも力を入れていきたいそうです。

効果