自動車メーカー(スバル)、オフィス家具・事務機器メーカー(プラス)、試作事業者、海外ブランドホイールメーカーなど、規模や業種が異なる企業に勤務した後、手島さんは2007年に独立し、Teshima Design Studioを前橋に設立しました。独立前に身につけた、製品デザイン、商品企画、事業開発、3D CAD・3Dプリンター等のデジタル技術といった多様なスキルと経験を活かし、伝統工芸から次世代産業の国家プロジェクトまで、プロダクトデザイナーとして幅広く活躍しています。また近年では製品デザインだけでなく、非製造業である病院やカフェや農業法人なども含め群馬県下の中小事業者が抱える事業承継や社内の意識改革といった悩みに対応して、ブランディングやコンセプト開発等の案件も増えているとのことです。
手島さんを語るうえでキーワードが2つあります。1つは「インプレッサの人」です。スバルの初代インプレッサのエクステリアデザイナーである手島さんは、代表作であるインプレッサの人気や知名度を活かしたセルフブランディングを展開。SNSに情報を発信したり、「IMPIZM」というライフスタイルブランドを立ち上げ商品を販売することで、世界中からファンを獲得するだけでなく、インプレッサをきっかけに手島さんの存在と活動をより多くの人に知ってもらえるという効果もあります。もう1つのキーワードは「デザインの町医者」。様々な依頼について、自身で出来ること、仲間と協力して出来ること、他の事業者がやったほうがいいことなど、規模や専門性を冷静に判断しながら、クライアントにとって最もよい解決の方向性を示す姿勢です。
ユニークな技術を持つ群馬県の製造事業者の製品デザインや開発支援、群馬推しナンバープレートのデザインディレクション、前橋市の紺屋町広場のデザイン、自治体主催のレクチャー講師など、群馬県に関わる多様なデザインプロジェクトにも携わる手島さんは、これからもプロダクトデザインを軸としながら、持続性のある価値づくりに貢献していきたいとのことです。
1989年 | 筑波大学芸術専門学群生産デザイン専攻卒業 |
富士重工株式会社 デザイン室入社 | |
1992年 | 「SUBARU IMPREZA」シリーズ グッドデザイン賞 部門賞 (受賞者:富士重工業株式会社) |
1993年 | プラス株式会社入社 |
2002年 | RP試作会社所属 |
2004年 | 英国ブランドホイール管理会社 クリエイティブ室室長 |
2007年 | Teshima Design Studio 設立 代表 |
2012年 | [ FB CASE ] iPad case グッドデザインぐんま 大賞受賞 |
2014年 | 『ミニマルファブ』グッドデザイン賞/Gマーク 『グッドデザイン・ベスト100』受賞 |
特別賞『グッドデザイン・未来づくりデザイン賞』受賞 |