岡本さんは美大卒業後、映像関連の会社員を経て2010年に映像作家として独立しました。企画、演出、撮影、編集、映像の為の楽曲制作まで自ら行っています。2017年には東京から高崎へ移住。撮影で全国各地、世界各地を飛び回り、群馬で編集作業を行うという働き方を続けています。
岡本さんが重きを置いているのは、物事や人や取り組みの「背景にあるストーリー」を映像化して見せること。例えば職人さんであれば今までにやってきたことを映像として見せる。撮影の際にはなるべく演出はせず、その場で起きていることを収録して、できるだけリアルなものにしたいと考えています。
「布でも、物でも、作っている人たちにとっては日常の当たり前の風景でも、他人から見ると目を見はるような、すごく綺麗な瞬間というのが絶対にある。それを捉えることは意識している」といいます。
映像に「説明的な映像」と「直感的に伝える映像」があるとすれば、岡本さんが制作するのは「直感的に伝える映像」です。背景にあるのは映像の役割についての考え方です。昨今の発信は、映像だけでなく、WEBや写真や文章なども組み合わせて見せるものが多い、その中で映像の果たすべき役割は「そこにあるものの空気感をダイレクトに伝えること」なのではないか。そのことは、情報よりも感情や感覚で、見る人の興味・関心を対象に向けさせる岡本さんの映像を見るとよく理解できます。
映像のトーンには作り手によって様々な方向性があり、派手に見せたい人もいれば静かに見せたい人もいますが、岡本さんは「どちらかといえば静かに見せたいほう」であり、「何年でも置いておけるような、アーカイブのようなものを作りたい」という姿勢です。
ファッションブランドから自治体まで様々な分野の映像を作ってきて、対象がどういう存在なのか、何を撮るべきなのかを把握する能力には自信があり、それを踏まえて目的に対して最適な提案を出すことを心がけているという岡本さん。
今後は群馬という土地の特色を踏まえた、農業系、博物館、オーケストラや地元の文化に関する仕事などもできればと考えています。
| 1983年 | 大阪生まれ |
| 2008年 | 多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業 |
| 2010年 | 独立 |
| 2017年 | 群馬に拠点を移す |