マニアッカーズデザインは佐藤正幸さんと佐藤麻美さんによるグラフィックデザイン事務所です。正幸さんはタイポグラフィから始まるビジュアルコミュニケーション、麻美さんはイラストやキャラから始まるビジュアルコミュニケーションを得意とし、二人の強みを掛け合わせて活動しています。
もともとマニアッカーズデザインの名前が広く知られるようになったのは、フォントデザイナーとしてでした。1998年にWEBサイトを立ち上げ、ユーモア溢れるフォントを次々に公開。これまでに制作したフォントは300を超え、国内外から高い評価を得ています。世に出回る数々の製品やブランドにフォントが使われているほか、フォントに関する著書も多数出版、近年ではGoogle Fontsに新作フォントを複数提供しています。文字の制作や文字組みについては0.001mm単位まで詰めてきっちり仕上げるのが特徴です。
麻美さんが得意とするのがイラストやキャラクターの制作です。繊細で写実的な絵、世界観を表すイメージイラスト、デフォルメされたキャラクターまで様々なタッチを使い分けられるのが特徴で、地元群馬の仕事からNHK語学テキストのカバーイラスト、フランスのショップで販売するオリジナルポスターまで、国内外からの多種多様な依頼に応えています。
デザインにあたって「本質が何かをすごく考える」という正幸さんは、依頼内容について依頼者にできるだけ詳細に話を聞きます。そのうえで「依頼者が喜ぶものではなく、依頼者のお客さんが喜ぶものを作る」ことを心がけているといいます。
デザインプロジェクトはまずロゴを依頼されてそこから各種制作物へと展開していく流れが多いとのことですが、必要と思われることであれば言われたこと以外にもどんどん提案を投げかけます。また、事前に調べておかないと後からトラブルになる場合もある知財関係や商標登録についても、早い段階で調べた上で提案をおこないます。
建物に関することやプロダクトの制作などについても、長年の経験から多くの各分野に信頼するパートナーがおり、案件ごとに最適な事業者さんと協力して最適な成果物を仕上げます。
| 1974年 | 群馬県沼田市生まれ(佐藤正幸) |
| 1995年 | 北関東造形美術専門学校 グラフィックデザイン科 卒業 |
| 1995年 | Maniackers 設立(後にManiackers Designに改称) |
| 1995年 | 株式会社広報社 デザイン室 入社 |
| 1998年 | Maniackers Design Webサイト公開 |
| 2000年 | 高崎市に事務所開設 |
| 2004年 | 佐藤麻美加入 |
| 2008年 | 著書『DESIGN FONT MANIA』出版 |
| 2008年 | オリジナルキャラクター『おたふくま ぽくぽく』誕生 |
| 2011年 | ジョウモウ大学(NPO法人)の立ち上げに参画 |
| 2013年 | 著書『ロゴづくりアイデア大全』出版(古岡ひふみ氏と共著) |
| 2018年 | まちの編集社(合同会社)の立ち上げに参画 |
| 2025年 | Maniackers Design 設立30周年 |
一般的な認識として『デザイン』という言葉は見た目や装飾的な言葉として使われる事が多いですが、それは大きな間違いです。人が作り出したモノ全てはなんらかの意図、意志、機能を持って「デザイン」されたモノです。デザインは課題を解決することであり、作品ではなく商品であり、経営そのものであると言えます。この考え方に基づいて、効果・結果を出すことを目的としてデザインを行なっています。