JINS アートワークショップ

地域の子どもを対象としたアートを活用したワークショップ
地域住民との豊かな関係を育むことを目指すなかから生れた、アートを活用した子ども向けのワークショップ。ワークショップで生まれる店舗と地域住民の関係だけでなく、ワークショップの担当者がこの企画を通して地域やアーティストとの関係を築いている。
開始年 2021年〜
ミルイクアートまつり Vol.1 開催風景
ミルイクアートまつり Vol.1 開催風景
のぞいてのぞいて(アーティスト:いくらまりえ)
制作風景(アーティスト:いくらまりえ)
JINS PARKを消そう(アーティスト:村田峰紀)
JINS PARK(撮影:阿野太一、楠瀬友将)

ストーリー

2021年、地域が抱える課題に向き合い、共に成長していくことを目指して、JINS社内に地域共生事業部が新設されます。そして何をすべきかを模索するなかから、活動のひとつとして主に児童を対象にしたアートを活用したワークショップが始まりました。その背景には、JINSのブランドビジョン「Magnify Life – まだ見ぬ、ひかりを」にもとづく、見ることの楽しさを体感してもらいたい、という思いが込められていました。普段とは違ったものの見かたを提示するアートを通して、未来を担う子どもたちに様々な力を育んでもらい、地域の明るい未来づくりに貢献したいという思いがありました。アートワークショップはこれまで、全国3店舗で開催しましたが、なかでもJINS PARK前橋は元々地域コミュニティのハブを目指して設計されており、ワークショップに適した店舗になっています。

担当者がまず始めたのは、アーティストとのネットワークづくりです。アーツ前橋の学芸員に相談したところ、視覚に障害のある方と社会をつなぐことを目的に活動している一般社団法人メノキを紹介され、そこで幹事を務めている子ども向けアートワークショップの経験が豊富な寺澤事務所×工房と出会います。こうした地道な活動から徐々にアーティストとの関係性を築き、単発のアートワークショップを10回ほど実施します。
そしてノウハウが蓄積されたところで、「ミルイクアートまつり vol.1」を2024年9月に開催しました。このワークショップのメインプログラム「のぞいてのぞいて」はアーティスト・いくらまりえさんによるものです。群馬県庁のアートサイトイベントを訪れたJINSの担当者が、展示されていたいくらさんの作品に感動して、直接連絡して依頼したとのことです。他にも寺澤事務所×工房による4つのワークショップが開催されたこともあり、これまでのアートワークショップに較べて、より多くのかたがより長く滞在されたそうです。

JINSにとってアートワークショップは販促イベントではなく、地域との繋がりと信頼を得る機会であり、アートを通してブランドビジョンを体感してもらうことで、JINSのファンになってもらうことを目指しています。その意味でも一過性のイベントで終わらせるのではなく、長く続けていくことが重要だと担当者は話します。また今後はアートワークショップを全国に広めていくというより、まずは今やっている場所に根を張っていけるよう、アートワークショップの内容を少しずつ深く大きくしていくことに注力したいとのことで、すでに次回の「ミルイクアートまつり vol.2」の開催も決まっています。

効果

クリエイター

株式会社ジンズ 地域共生事業部
いくらまりえ
村田峰紀
一般社団法人メノキ
寺澤事務所×工房