“ものづくりのまち太田”の技術×デザイン&アート

工業技術を活かしたプロダクトやアート作品の製作と地域の魅力の発信
自動車産業を中心とする“ものづくりのまち”太田市には多くの優れた技術が集積している。ものづくり企業が集まって結成されたエーアイラボオオタは、プロジェクトに応じて専門性の高い技術を適材適所に生かしたものづくりを行い、地域の独自性を発信し、ものづくり自体の魅力も伝えている。
開始年 2017年
開発予算規模

OBAKE PRODUCTS アクセサリー、キーホルダー
OBAKE PRODUCTS アクセサリー、キーホルダー
太田市美術館・図書館 リファレンスルームの照明
太田市美術館・図書館 館内椅子
D&DEPARTMENTサンボックスフレーム
原田郁《UMA #002》2025年(「原田 郁・衣 真一郎 リポジトリ:内と外で出合う」

ストーリー

群馬県太田市には自動車産業を中心に多くの優れたものづくり技術が集まっています。株式会社エーアイラボオオタは、その優れた品質と魅力を多くの人に伝えたいという思いで活動する、ものづくりとまちづくりの会社です。市内で製造業に携わるメンバーが集まって立ち上げました。

設立のきっかけとなったのは2017年に開館した太田市美術館・図書館です。館内に設置する家具のコンペが行われることになり、エーアイラボオオタとして参加を決意。メンバーが持つ高度なものづくり技術を活かして製作が可能なこと、それは地域の魅力を表現し伝えることにもなると訴求し、採択され、建築家・平田晃久さんがデザインしたソファ、ランプシェード、展示台などを製作しました。

地域が誇る高度なものづくり技術も、普段は複雑な製品の一部分として使われることが多く、人目にふれる機会は多くありません。それが公共の場に置く家具という形で、多くの人に見て、触って、座ってもらえる製品として具現化しました。

2020年にはアーティスト持田敦子さんによる「美術館の展示室自体が回転する」インスタレーションを、エーアイラボオオタのメンバーが代表を務める山恵鉄工株式会社を中心に金属加工技術を使って制作しました。また、2025年にはアーティスト原田郁さんが仮想現実内の3Dデータとして制作した作品を立体作品化するにあたり、製作に適した技術を持つ市内の企業を紹介。完成まで伴走しました。エーアイラボオオタがコーディネーターの役割を担うことで、高いクオリティを実現しつつ、太田市内の技術で製作することが可能になりました。

オリジナルのアップサイクルブランド「OBAKE(オバケ)」は『「オ(O)」オタの工業製品を「化け(BAKE)」させ、ものづくりの魅力を伝える』をコンセプトにした、金属の廃材を生まれ変わらせるプロダクトです。デザインは太田市美術館・図書館のグラフィックデザインも担当したアフォーダンス株式会社に依頼し、エーアイラボオオタで製作。美術館・図書館のショップ等で販売しています。

デザイン活動家・ナガオカケンメイさんが主宰するD&DEPARTMENT PROJECTとも協働。「SAMPLING FURNITURE CONTAINER サンボックス」は業務用コンテナの「サンボックス」に合わせるフレームで、車のシートを製作する工場が持つ金属加工技術を応用して製作しています

代表の押田征之さんが「ものづくり技術の魅力を伝える」ために大事にしているのは「自分たちがデザインしないこと」だと言います。「我々は作ることのプロですが『こういうものがほしい』と思ってもらえるプロではありません。技術的な部分、製造の部分は自分達ががんばります。良いと思ってもらえる素敵なものを作るためには、デザイナー、建築家、アーテイストの力を借りることが大切です」

効果

・製品の雑誌掲載多数
・県外にも呼ばれてTHINK OF THINGS (KOKUYOが運営するストア)や大田区のギャラリーでポップアップ。ものづくりおおたをPR
・社員のモチベーション向上
・ものづくりのイメージアップ

クリエイター/連携事業者

AFFORDANCE
原田郁
吉江淳
太田市美術館・図書館
D&DEPARTMENT